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2006年7月24日 (月)

「深夜特急」

出国前に書店によって1冊の文庫本を買いました。

沢木耕太郎「深夜特急5 ートルコ・ギリシャ・地中海ー」

バック・パッカーのバイブル「深夜特急」です。
旅好きですが、実は今まで一度も読んだことがなかった。だって、あまりにベタすぎるじゃないですか(笑)。旅好きが「深夜特急」。

でも、最近なんだかそんなベタなことができる年齢になってきたのか(笑)、今回初めて、しかも5巻目をいきなり買いました。ちょうど自分の行く地のものを、と思って。

で、ちょこちょこカフェで読んだり、フェリーの待ち時間に読んだりしているんですが。最初に読んだのが、最後に収録されていた高田宏氏との対談「旅を生き、旅を書く」。最後から読むなよ、って感じですが、これが良かった。

知らなかったんですが、この作品26歳の時の旅を10年たってから出版して、この5巻はさらに17年の月日が経っていたんですね。正直、どうやってこんなに詳細な記述を?と不思議になるところですが、とにもかくにもこの旅をしてから月日がたっている、というのが良かった。自分にとってはこの歳になって開いて、それが良い出会いだったんですね。もしかしたら、この5巻という旅の終わりへの予感を内在し、旅の意味を問うかのようなこの感が、自分にとってタイムリーだったのではないかと。

大学に入って、旅することを始めて、そうして10年がたった。残念ながら深夜特急と違って私の旅は長くても3週間。ただ、その分、各地を転々とめぐっています。出国直前まで、私は何故旅をするのか?ということを考えていたから。これは多分、歳を重ねて、旅を重ねて、その中で色々と感じて、今改めて自分を問う形で浮上して来ているテーマのように思って。

周りも旅をするのが当たり前だった大学時代の写真部と違って、社会に出てみると、そうそう旅好きはいないし、旅というより観光旅行という形で違う土地に訪れる人が多い。学生時代バックパッカーだった、なんて人とはめったに出会わないわけです。そういう環境の中で、そしてその中で今も旅を続けて、「旅にはどんな意味があるんだろう?」というのを考えていた。その時に、ベタながらこの本を開いて、自分なりに何かを感じつつ、海辺のカフェで深夜特急を読んだりしているのです。





深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海


Book

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海


著者:沢木 耕太郎

販売元:新潮社

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