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2006年5月 6日 (土)

「社会不安障害のすべてがわかる本」

”障害”なんてつくと随分大仰で抵抗があるかもしれませんが、精神科や心療内科で扱われる疾患は軽いものからかなり重いものまで”障害”という言葉がつきます。ですので、あまりこの言葉は深くこだわらず、ある心理的な困難を抱えている状態を”社会不安障害”と読んでいる、くらいに考えて、ちょっと下のチェック項目を見てみて下さい。

1) 他人の視線に恐怖を感じる、「見られている」感じがたまらなくイヤ
2)人前で話すのはへっちゃら。スピーチを頼まれれば喜んで引き受けるほう
3)怒っている人を目の前にすると、激しく動揺してしまう。
4)ストレス発散法のひとつは友人とのカラオケで歌うこと。
5)人前で字を書きたくない。だって、ブルブル手がふるえてみっともないから。
6)電話での応対はまったく苦にならない。我ながらそつなくこなしていると思う。
7)緊張すると汗がダラダラ、止まらない。異常な発汗が悩みの種。
8)人の集まりが大の苦手。なにを話せばよいかわからず、いつも浮いてしまう。
9)すぎに顔が真っ赤になってしまって最悪の気分。止めようがなくて悩んでいる。
10)初対面の人にも自分から積極的に話しかけ、すぐに打ち解けられるほう。
11)レストランでの会食が苦手。ひどく緊張して、食事がのどを通らなくなってしまう。
12)自分の失態を忘れたり、不安感をなくしたりするために、アルコールに頼りがち。

上記の12項目に関するチェックから本書は始まります。ズバリ”あなたは「社会不安障害」の疑いあり?それとも、なし?”。
ちなみに上記の項目のうち1)、3)、5)、7)、8)、9)、11)、12)は当てはまれば各1点。
2)、4)、6)、10)は当てはまらなければ各1点。
0点なら社会不安障害の疑いはほとんどないよう。1点から6点なら、「苦手な状況が限られたものであっても、苦痛が非常に大きく、その状況を避けるためにあらゆる努力をしているような状態なら社会不安障害の疑いあり。本書をじっくりひもといて参考にして下さい」とのこと。7点から12点なら「社会不安障害の疑いが濃厚です。本書の内容が、きっとあなたの訳に立つはずです」と書かれています。

さて、この障害知っている人や治療者・援助者なら「随分ポップなチェック項目だな」、知らない人なら「普通にこういう人私の周りにもいる」って感じの印象では無いでしょうか?
社会不安障害とは、上記のような行動上の特徴を持つ、不安で社会的な(人と接する、スピーチをするetc・・・)場面に困難を抱える状態につけられる診断名です。

ちなみに上記の項目のうち1)、3)、5)、7)、8)、9)、11)、12)は当てはまれば各1点。
2)、4)、6)、10)は当てはまらなければ各1点。
0点なら社会不安障害の疑いはほとんどないよう。1点から6点なら、「苦手な状況が限られたものであっても、苦痛が非常に大きく、その状況を避けるためにあらゆる努力をしているような状態なら社会不安障害の疑いあり。本書をじっくりひもといて参考にして下さい」とのこと。7点から12点なら「社会不安障害の疑いが濃厚です。本書の内容が、きっとあなたの訳に立つはずです」と書かれています。

社会不安障害とは、上記のような行動上の特徴を持つ、不安が強く、社会的な(人と接する、スピーチをするetc・・・)場面に困難を抱える状態につけられる診断名です。


一般の方、特に自分はこのチェックリストで結構当てはまる項目がある、とか家族の中でこんな状態に当てはまる人がいる、という方が知ってみるには良書でしょう。イラスト入りだし、簡単な日常的な言葉で書かれているので、分かりやすいです。でも内容はとてもしっかりとしたものです。キャッチーだけど、内容は安心して読んで下さい。性格だから、と諦めず、ちょっと苦手は意識はあるけど、人前で話したり、なんとか学校や会社でやっていけるようになることは可能ですから、是非不安の克服に取り組むきっかけとして本書を手に取ってみて下さい。

精神科医や臨床心理士、あるいは看護師の方など、専門家の方。えー、これで「すべて」は分かりません(笑)。でも、敢えて私が買ったのは、自分の支援の現場でも資料用に使えるかな?と思ったからです。心理教育などのちょっとした資料には最適だな、と思いました。専門家向けにはちゃんと海外では論文も沢山出ていますし、専門書も日本語で何冊もありますから、詳しく知るにはそちらが良いでしょう。でもこの本1冊でも、相当な知識量ですよ、実は。支援者の方でもこの障害がそれほど専門では方は、この本から始めてみるのは良いでしょう。内容は網羅的で必要なことはしっかり広く押さえられている。「すべてがわかる」というタイトルはダテではないのです。社会不安障害に効果のあるとされる技法は心理教育、認知的再体制化、エクスポージャー、リラクゼーション訓練など、児童・青年の場合には特にSSTも有効とのことですが、本書では特に、後半の部分は単に認知療法の説明だけではなく、SST的な支援をする際の具体的なポイントも書かれています。診療やセッションの中で説明して、さらにおうちで復習用に本書のコピーを挙げたりすればバッチリ、といった感じですかね。実際にはそんなに簡単にはいかないですが(笑)。

そんなわけで、お薦めの1冊です。





社会不安障害のすべてがわかる本


Book

社会不安障害のすべてがわかる本


著者:貝谷 久宣

販売元:講談社

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コメント

ちょっと古いレスですが。失礼いたしまする。

先日の3連休、管理人さんが横浜でいんぷろびぜーしょんによいしれていたころ、
私は駒場キャンパスにおいて、
3日連続の認知療法学会に参加しておりました。

今回は特に社会不安障害に重点が置かれていました。

特に「その状況を避けるためにあらゆる努力をしている」というところが、目あたらしい発見だったでしょうか。

私は学校では、SSTを使ってみようと思っています。
コミュニケーションスキルを高めないと、
もうクラスの中が戦場状態。

あと母親面接では、心理教育、認知再体制化のところ、とっても勉強になりました。

とくに「自分の子はいじめでは?」などと極端に考え、すぐに学校に怒鳴り込んでくる親ごさんとかには、
じっくり話を聞いて、不安を双方で確認でき、視野が広くなったところでポジティブで建設的な選択視、考え方を一つ一つ提示していく、という感じでしょうか。

御世話になっている管理人さんにも、お役に立てればと思い、カキコしました。

またまた長文失礼。

投稿: きゅう | 2006年10月15日 (日) 00時47分

>きゅうさん

認知療法学会、出てたんですねー!デイビッド・クラークが来るってことで、さすがにビッグネームだし、行ってみようか、と思いつつ、ジャズの一日に負けました(笑)。収穫があったようで何よりです。私も勉強しなくちゃ。

投稿: あき | 2006年10月16日 (月) 22時57分

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