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2006年5月 2日 (火)

「天は赤い河のほとり」

世界史で鉄を持ってオリエントを制覇したと習ったヒッタイトを舞台にしたマンガです。連載していたのはかれこれ10年以上前の1995年から2002年まで。「闇のパープルアイ」「海の闇、月の影」など、有名作品の多い篠原千絵の中でも最も長い歴史ロマン。
世界不思議発見好きの私にはたまらない(笑)作品でしたね。行ってみたくなるって、オリエント。

そもそも最初数巻を私が高校生の頃(笑)買ってあったのを、昨年妹が急に思い立ったように続きが読みたくなって、古本屋で全巻揃えたのを、GWに入り、私も一気に読みました。歴史物とか登場人物が多くて話が複雑な奴は一気に行かないと話忘れちゃいますし。

どの程度史実に基づいているのかは分かりませんが、全28巻をうまくまとめてありますね。それぞれイベントを用意しながら、歴史がダイナミックに動いて。現代日本からヒッタイトに迷い込んじゃったフツーの中学生だった主人公の成長が観られたり、夢のような恋があったり、少女漫画には欠かせない要素もしっかりと押さえられている(笑)。個人的には人物の描き方と歴史や政治の動きというのの絡め方が上手いと思いました。それぞれ登場する人物が非常に人間らしく、それぞれの事情や背景を描きながら出てくる。筆者なりの主張や世界観がしっかりした作品ですね。それでいて、その主張や世界観におしつぶされず、きちんと作品を動かせている。
(世界観や主張が大きすぎて作品としては行き詰まっているのって散見されますよね・・・)

そんなわけで、マンガもやっぱり良い訳です。
もちろん、描いている方っは大変ですよね(笑)。我が家でも一人となりの部屋でしめきりに追われて寝る間もない哀れな漫画家が一人いるんですけどね・・・。





天(そら)は赤い河のほとり (1)


Book

天(そら)は赤い河のほとり (1)


著者:篠原 千絵

販売元:小学館

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