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2006年4月19日 (水)

「マレーナ」

 舞台はニ次大戦下のイタリア、シチリア島。12歳の少年トレーナは27歳の女性マレーナを一目見て恋におちます。マレーナは結婚したばかりで夫が戦地へと赴き、海辺の家で一人で暮していました。その美しさ故に、町中から言われなき噂をされながら。マレーナは夫の戦死をきっかけに、身を落し、いつしか町の噂に違わぬ 身に落ちていくのですが、マレーナを愛するトレーナだけが彼女をただ見つめ、真実を知っていたのです。

 途中、途中私的には「う~む」という表現方法もあったのですが、全体として美しく切ない物語でした。きっと彼女を愛し、見つめ、彼女の人生の変遷を受け止めていくことでトレーナは大人になっていったんだろうな、と。その幼さ故に一言も伝えられず相手に存在を知られることもないままに。そして少年が大人になった時にもなお、ただ一人いつまでも心に残り生涯忘れえぬ 存在としてマレーナの姿があったわけです。きっとマレーナがどれほど美しくとも、出会ったのが大人になってからではダメだったんだと思います。12歳の純粋な少年のときに出会った美しさだったからこそ、唯一の人にマレーナはなったのでしょう。その少年の純粋さと、マレーナの美しさも含めた運命と、それが印象深い映画でした。町中の好気と中傷と嫉妬にさらされながらリンとして歩くマレーナの美しさ、現実の中で生きるためにしかたなく娼婦をしなければならなかった彼女の悲しさ(その美しさが呼ぶ町の人たちからの見られ方のために娼婦しかできなかたんでしょうね)、それを見つめる少年の瞳。

 それと、モニカ・ベルッチの美しさの際立つ映画でしたね。この奇跡のような美しさなしにこの映画は成り立たないわけで。彼女に出会ってトルナトーレ監督が原作を映画化しようと決意した、というのも納得。 さすが「イタリアの宝石」(って呼ばれてるのってモニカ・ベルッチでしたよねぇ?)です。

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» 『マレーナ』 00イタリア/アメリカ [じゅうのblog]
   MALENA 『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督として有名なジュゼッペ・トルナトーレ監督の『マレーナ』のレンタル落ちのビデオを50円で購入しました。 この作品、ひと言で言うと、、、   「少年が男になる物語」ですね。 ↑男になった瞬間・・・だと理解しています男性と女性では、随分、評価が違ってくる映画だと思いますが、、、 私は前半に多用されているレナートの妄想シーンや、レナートの行動が理解で... [続きを読む]

受信: 2006年5月31日 (水) 06時39分

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