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2006年4月19日 (水)

「Dolls」

 悲しくて美しい映画でした。見終わった後、しばらく情緒不安定でうまくしゃべれませんでした。体と心を使い果 たしてしまったような、そんな感覚を覚えました。

 コラージュみたいな映画だと思いました。文楽人形と3つの悲恋、現在と過去、過ぎていく風景と季節が静かに静かに心を揺さぶりました。映画の中には本当に美しい日本にエッセンスみたいなのが詰まっていて。人形浄瑠璃の朗々とした声の響きや、谷崎潤一郎を思わせる想いなど日本文化をキレイに取り込んでいて。春の桜に、夏の緑や祭り、秋の紅葉に、冬の雪、あてどもなくさまよう二人の間を季節が美しく彩 ります。そして、悲しい想いとすれちがっていくのです。さまよい歩く「さわこ」(管野美穂)の衣装のふわふわとした感じも印象的でした。

 北野武は色にすごく敏感な人なんだなー、と改めて思いました。映像と想いが見事に融合した傑作だと想います。

 ほんとに美しいものはこの世では生きていけないのかもしれません。

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コメント

はじめまして。トラバ、ありがとうございます。本当に北野武の色彩感覚は素晴らしいですね。色使いだけで言えば、この作品が一番美しいのではないでしょうか?

投稿: nepon | 2006年4月21日 (金) 11時48分

>neponさま

初めまして。コメントありがとうございます。
本当に美しい色彩ですよね。他の作品での色彩の生かし方は少し違うような気はして,比較して良いのか分からないのですが,この作品の色彩は私自身は一番と思っています。
衣装も良かったなぁ,と思います。美しい色彩にとけ込んでいましたよね。

投稿: あき | 2006年4月21日 (金) 13時33分

はじめまして。トラバありがとうございます。
Dollsの美しさに惹かれ、心痛めた日のことを思い出しました。
とても美しい作品ですよね。

投稿: Nana | 2006年4月24日 (月) 10時00分

>Nanaさん

コメントありがとうございます。
美しい映画ですよね。そして、心が痛い。まさにその通りだと思います。

投稿: あき | 2006年4月24日 (月) 22時17分

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