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2005年12月14日 (水)

オリオン

「世の中には無駄なことが多い」

この言葉を私は今日、5回くらい言った。
雑事が多いこと、無駄な気を遣わなければならないこと、意味をなさないことに時間を費やすふりをしなければならないこと。世の中には無駄なことがあふれている。そうして、そうやって無駄なことに時間を費やすうちに、私自身の大切なことをする時間は減っていき、無駄な気を遣うことで心がすり減ったりする。
一段落終えて、次の仕事へと移動する間、ふと余裕の無さに妙にイライラ。
人ごみの交差点をイライラしながらわたるときの気分。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アンハッピー指数:85%
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

落ち着こうと思って、ホームについて大きく深呼吸。

その瞬間、ふと頭をよぎった言葉。
「世の中に無駄なものなど無い」
昔使っていたピアノの教本にあった音楽家の言葉だ。誰だったかは忘れてしまったけれど。

イライラしている自分が妙に情けなくて。
無駄なものなど無い、そんな境地には至れないけど。
小さなことでイライラする自分が小さくて情けなくて。

今日最後の仕事が始まる午後7時直前。
もう一度大きく深呼吸。無駄なものに振り回されて、大切な仕事をおろそかにしてはいけない。
やることはやる。言い訳はしない。

無事に終わった仕事帰り、自宅付近で見上げた空にはオリオン座。
幼い頃、一番最初に覚えた星座はオリオン座だったっけ。
島に住んでいた頃、周囲に灯りのない我が家のベランダから見る星空は驚くほど星が多くて、天の川は本当に川のようだった。その無数の星の中で一番最初に覚えたのはオリオン座の三ツ星だった。
あの頃、星が大好きだった私の夢は「天文学者」だった・・・・。

天文学っていうのは物理学の一領域なのではないかと思うけれど、今、私がやっているのは心理屋。物理とはまるで逆のように見える分野を選んでいる。
けれど、あの頃星が大好きで天文学者が夢だったのは無駄だったんだろうか?

・・・・そんなことはないと思う。

無駄かどうかなんていつ誰が決めるんだろう?
やっぱりもしかしたら、世の中に無駄なことは無いことはないかもしれないけれど、本当は少ないのかもしれない。こうして一つ一つ、一日一日、きちんと取り組んでいけば、きっと何か私の身にもついているかもしれないし、もっとずっと先に意味を見いだせるかもしれない・・・・・・

昨日も今日も、そして明日も、相変わらず今は意味を見いだせないことが沢山あるけれど、もう少し元気にいけると思った。

ふと頭をよぎった数世紀前の音楽家の言葉と、何百光年のオリオンに感謝。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
センチメンタル指数:85%
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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コメント

今日スポーツ関連のサイトで、
メジャー・リーグに今年から移籍した、井口選手のインタビューの中に、印象的な一言がありました。

「挑戦することは、捨てること」。

日本で成功し、海外で挑戦してはじめの年ですが、
これまで積み上げてきたものをあえて抑え、
チームのためになるプレイをした彼らしいセリフだと思いました。

AKIさんは野球はお詳しくないかもしれませんが、
井口選手の言葉は、
臨床の仕事、研究についても言えることのように思いました。

自分の目標を達成するために、
積み上げてきたものもあるかもしれないが、
それをあえて使わないでいるのは、勇気のいることだと思います。

臨床家、研究家としてやっていく途中でも、
新しい環境に順応したり、
自分のため、そして周囲のためになると思った時、
今まで勉強してきたこと、経験したことから考えるだけでなく、
改めて違った目で客観的に考えたり、
あえて新しい視点を柔軟に吸収することも大事なときは、多くあると思います。

自分が求めているのとは違う、とそれらに目を向けないのも大事なときもあると思うので、
何に従えばいいか迷うときは多いと思います。

迷うこと、私はこれこそ人が与えられた宝物だと思います。迷うことはつらいけど、
そんなときこそ、その人の本当の力が試されるとき。

みんな迷う。でも、迷ってはいられないときだってある。
自分の決断にすべて自身がある人はいないし、
多くの人は、迷うとき、いろんな人の力を借りている。

それでこそ、人として生きているのでは、
とたびたび感じます。

・・・とまた長文になってしまいました。

何かAKIさんの疲れが少しでも安らぎますように。


投稿: きゅう | 2005年12月14日 (水) 21時41分

きゅうさん

コメント,ありがとうございます。

どんな分野でもそれなりに極めたり,成功したりしている人って,何か一本その人なりの筋を通して考えていくことで,結局分野を超えて通じるものが見えてくるのかなー?と思ったりします。
世界に出て行く人であれ,日本の片田舎で伝統工芸をやっている人であれ,何か自分なりに筋立てて努力を重ねて,ある域まで達するような人たちには,共通して見えてくる地平があるように思ったりします。

きっと臨床家もそうかもしれませんね。

そんな地平に辿り着くよう,のんびりいきたいです。

投稿: aki | 2005年12月16日 (金) 14時21分

また長々とすいませんでした。

私のここのコメントは、この記事というより、
少し前の「自分をみつめる目」の記事により関するものだったような気がします。
ごめんなさい(^^)。


蛇足ですが、わたくしめもブログを細々とやっていますので、
お気が向いたら、ご覧&カキコください。

http://blogs.dion.ne.jp/tomoki91/

投稿: きゅういち | 2005年12月16日 (金) 21時33分

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受信: 2005年12月14日 (水) 20時12分

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受信: 2006年1月13日 (金) 03時26分

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